2005年10月27日

西区のN税務署さんへ

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堂島川にかかる上船津橋から中ノ島をみる。



今日はウイズ、モア、オッジなどの

女性雑誌の発売日で、

一冊一冊が重くて

配達するのが大変。

自転車がパンクしないか、と

ひやひやしながら福島区をぐるっ〜と一周。



■■■ 本日のおすすめ本 ■■■


『吼える駐在』 飯塚訓著 文藝春秋

警察署の管轄区域を数町村単位で区分して「管区」として、巡査一人をそこに住居させ、治安維持に当たらせる。
本書の主人公は東京の私立大を出て、昭和24年に群馬県の警察官となる。
何しろ車も通らぬ僻地で、たった一人ですべての事件をかたずけなければならない。
正義だけでは通じない場合もある。主人公は事件があるごとに、何かを学び、人間的に成長していく。


『物乞う仏陀』 石井光太著 文藝春秋

アジアを旅すれば、障害者の乞食やストリートチルドレンに出会う。大方の旅行者の反応は「可哀想」「悲惨」「怖い」に集約されるだろう。しかし同情は所詮、富める国から来た健常者の「上からの目線」に過ぎず、場合によっては警戒心という「対等な目線」も必要だ。
「なぜ彼らは手足を失ったのか、なぜ乞食をせざるを得ないのか」とアジア各地で聞いて回ったのが本書の著者、石井光太である。
行き先はカンボジアからネパール、インドまで八カ国に及ぶ。


『アッラーの花嫁たち』 ユリヤ・ユージック著 山咲華訳 WAVE出版

ロシアとチェチェンのイスラーム過激派に特徴的なのは、相次ぐ自爆テロのほとんどに女性が絡んでいることだ。
本書は女性たちが自爆戦死となる過程を追及した。これが現実を正確に伝えているのであれば、チェチェンで起きていることは、世界のイスラーム過激派の活動のなかでかなり特異なものである。女性たちは自由意志よりも、組織的な洗脳によって自爆を強制される。
ロシア・チェチェン関係に横たわる闇の深さを感じさせる。


『見ることの塩』 四方田犬彦著 作品社

著者は昨年、イスラエルとセルビア・モンテネグロに滞在し、エルサレムやパレスチナ人が住居する西岸、紛争の激しかったコソヴォやサラエヴォを訪れた。
現地の人びとと触れ合うことで、生の現実を知る。
「パレスチナ問題」はイスラエル対パレスチナという単純な図式で語られるが、イスラエルのユダヤ人の間には差別構造がある。これはパレスチナ人の側も同じで、難民となって故地を離れた者は、残ってイスラエル・アラブとなった者をよく思わない。こうした重層的な差別の存在を見逃すと問題の真相はみえてこない、という。
著者の危険な旅は、ステレオタイプの映像や思い込みを打ち破り、現実に触れる試みだった。


『「在日コリアン」ってなんでんねん?』 朴 一著 講談社 

   11月発売

「在日コリアンへの差別はなくなったのか」など関西きっての在日毒舌家、朴一大阪市立大学教授が、在日問題の基礎知識を熱く語る。




    ◆◆ 絵本(児童書) ◆◆


『サンタクロース一年生』 原京子作 原」ゆたか画 ポプラ社

サンタになってもらいますという手紙をうけ、その日からトナカイとくらしはじめたおじいさん。サンタさんになる日は・・・


『クリスマスをわすれたサンタクロース』

カリン・フォン・オルダースハウゼン文 ガービ・フルック画 評論社

サンタクロースはえんぴつで太陽をかいた。すると雪がとけ、どんどん夏に・・・
ユーモアいっぱいの絵本。
posted by つーやん at 21:56| Comment(6) | 記事

2005年10月26日

北区堂島のTガラスさんへ

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あっさりと決まってしまいましたね63909

あろうことか

ロッテの4連勝だって。



気をとり直して


■■■ 本日のおすすめ本 ■■■

『下流社会 新たな階層集団の出現 三浦展著 光文社

現在、みんながそこそこ平等だった日本「全中流」経済・文化がドラマティックな解体過程を突き進んでいる。「下流社会」の出現である。「下流とは、単に所得が低いことではなく、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、総じて人生への意欲が低い」と著者はいう。
「だらだら生きる」若者の下流化する意識を、マーケティング総合分析の手法を使って追跡していく。


『ダンボールハウス』 ポプラ社 長嶋千聡著

路上生活者のハウスの2年9ヶ月をかけた調査記録である。手書きのスケッチと図面と文章で、住人の住まい方、建築仕様が描かれる。生活費0円に近い暮らしをしている人達、延べ70件の記録だ。普通の住宅とは違い、室内が蒸せばその場でシートを切って窓を作るというようにダンボールハウスには、内部から噴出すような生身の息づかいがある。それは路上生活者の過酷さの裏返しでもあるのだが。


『イメージ・ファクトリー』 ドナルド・リチー著 松田和也訳 青土社

日本人は新しいイメージを求める。イメージの変化は本質の変化ではないが、技術の変化や革新とは容易に結びつくため、技術立国的な要因となる。その結果、新しいイメージが技術を操る企業にコントロールされることになる。
こうして日本はイメージ工場となる。ファッション、広告、性産業、ゲーム。イメージの過剰は、物それ自体と見かけとを混同させ、本質の理解をイメージの所有にすり替えてしまう。著者によれば日本最初の憲法の第一条に書かれた「和を以って貴しと為す」。すなわち、自己を定義する必要はもはやなく、ただ均一的幸福感のイメージだけが増幅する世界に私達は生きているらしい。


『反ユダヤ主義の歴史』 レオン・ポリアコフ 菅野賢治・合田正人訳 

   筑摩書房

著者はユダヤ人という存在を、西欧文化の中で、キリスト教徒との関係において描く。ユダヤ人側に共有さらた「ユダヤ的心性」なるものも差別と迫害の影響下で成立してきたものと読み解く。本著は大著で全5巻のうち2巻までが刊行された。


『殴り合う貴族たち』 繁田信一著 柏書房 

暴力は武士、貴族は和歌や管弦、というのが現代人の常識。
本書は「源氏物語」などの古典の描く世界とはまったく異なる、王朝貴族たちの実像を当時の日記類から紹介する。強姦に手を貸す藤原道長の息子、凶悪で不品行な貴公子たちのオンパレード。やがて来る武家の世の兆しがうかがえるが、同時に当時の社会規範が垣間見える。



   ◆◆ 絵本(児童書 ◆◆

『おどります』 高畠純作 絵本館

ピンクのぶたが、メケメケ、フラフラとおどりだすと、ちゃいろのうまが赤いみづたまもようのきれを、こしにまいて、メケメケ、フラフラ。すると、しろとくろのいぬもメケメケ、フラフラ。みんながおどりだす。


『きんぎょのおうち』 高部晴市作 フレーベル館

フーちゃんはきんぎょのあかさんから、きんぎょのまちをあらしているザリガニのガニランのはなしをきき、たいじにでかけます。フーちゃんがガニランのはさみをしばって・・・
posted by つーやん at 22:18| Comment(0) | 記事

2005年10月20日

福島区玉川の喫茶店Tさんへ

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本日創刊の「REALSIMPLE JAPAN]の

新聞広告を見ました?

すごい力の入れようで、

久しぶりの大型創刊です。

当店での売れ行きは、まずまず。

■■■ 本日のおすすめ本 ■■■


『妖怪大談義 対話集』 京極夏彦著 角川書店

古典、絵巻、民俗学、小説、コミック、映画など様々なジャンルで描かれてきた妖怪たちについて、水木しげるほか「怪しいものには一言ある」15人と縦横無尽に語りつくした著者初めての対談集。



『ピアノと平均律の謎 調律師が見た音の世界 アニタ・T・サリヴァン著
 
     岡田作彦訳 白揚社

矛盾にみちた調律作業のなかで考える、平均律という不思議と音楽の魅力を語る。
「音楽に消された竜」「平均律という妥協案」ほか



『近世の女旅日記事典』 柴桂子著 東京堂出版

当時の女性の旅は、現在の海外旅行よりもはるかに大変だった。
女人禁制の場所も多く、関所の出入りにも女性は「女手形」が必要で、四大関所では「女改め」として、時に厳しく調べられた。しかしそれでも女性たちは旅をしたという。
観光や和歌を詠むため、幕末期には一種のスパイ活動のために旅をする女性たちがいた。
そこには活動的な女性たちの姿があった。



『サムライに恋した英国娘』 伊丹政太郎、アンドリュー・コビング著 藤原書店

北海道の農場事務所で、金庫の奥深くから一房の金髪が発見された。大正13年のことだ。それから50年以上をへて、昭和52年に数多く積まれた蔵書の間から100通近くの手紙が発見された。宛名はリュウ、差出人はジニー・イーディ、住所は英国のグラスゴー市。リュウとは男爵川田龍吉である。
一年半ほどの間にジニーが出した百通ほどの恋文の大半を読むことができる。
熱愛むなしく悲恋に終わるが、それは龍吉が川田家の長男で異国の娘を嫁にするわけにいかなかったからだ。帰国した龍吉は造船技師として活躍したが、後に英国に似た風土の北海道に農場を開き、ジャガイモの栽培を始めた。それが男爵いもだ。



『心は実験できるか 20世紀心理学実験物語 ローレン・スレイター著

    岩坂彰訳 紀伊国屋書店

有名なミルグラムによる電気ショック実験などが取り上げられている。この実験は各方面にセンセーショナルな反応を引き起こし、倫理的な非難が押し寄せ、ミルグラムの名声は廃れた。著者はミルグラムが何をやろうとしたのかを再び探問する。人の心を実験の対象にするという一種の狂気を知性によって捉えなおす試みでもある。



『素数の音楽』 マーカス・デュ・ソートイ著 冨永星訳 新潮社

素数は無限にある。しかしその分布は一見したところ不規則で、その背後にどんな原理があるのかは見えない。本書はその原理を求める数学者たちの知的冒険を追う本である。
その内容は、小説よりも波乱に富み、好奇心をそそる。




   ◆◆ 絵本(児童書) ◆◆

『悲しい犬やねん』 桂三枝文 黒田征太郎著 アートン

野良犬のボスの娘が飼い犬の子を宿してしまったからさあ大変。犬の仁義に反すると目の敵にされるが・・・。ペットと人間の関係を問う。


『めぐりめぐる月』 シャロン・クリーチ著 井筒啓之画 偕成社

母親をたずね、祖父母と北米横断の旅に出た13歳の少女サラ。繊細な少女のこころをアメリカの広大な風景とともに描く。




     
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2005年10月18日

福島区鷺洲の印刷屋Sさんへ

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閉鎖された工場や倉庫跡に

次々と大きなマンションが建ちます。

それにあわせて

街の景色も変化し

どの道を走っているのか・・・

錯覚する時があります。



■■■ 本日のおすすめ本 ■■■

『中村屋のボース』 中島岳志著 白水社 発売中

本書はインド独立のために奮闘した、ラース・ビハーリー・ボースを描いたもの。
テロ事件を起こしたボースは大正4年、日本に逃れてきたもののイギリス大使館から追われていた。それを匿っていたのが新宿中村屋店主・相馬愛蔵、黒光夫妻だった。
ボースはその娘俊子と結婚、日本国籍を取得する。当時中村屋は芸術家や文化人たちが集まるサロンとなっていた。
ボースの地下生活時代に誕生したのが「インドカリー」である。それは黒光に伝えられ昭和2年に商品化される。
近代も半ば、海外から多くのものが入り込み、日本の伝統的食文化を揺るがせた。



『初代総料理長サリー・ワイル』 神山典士著 講談社 発売中

関東大震災後の横浜、ホテルニューグランドの料理長として招かれたのがサリー・ワイルだ。
フランスだけではなく、ヨーロッパ各国の有名な料理をメニューに加えたり、ヨーロッパの新しい波をも積極的に取り入れた。
グルメだけではなく、志の高い料理人がワイルのもとに集まったが、戦争により1946年に帰国することになる。しかし、その後も料理を学ぶためヨーロッパに渡った日本人を支援し、「スイスパパ」と慕われた。



『雨の建築術 暮らしに活かす日本建築学会編 北斗出版 

飲める水、遊べる水、育てる水をつくる本。大地にかえし、空にかえし、生き物にかえしながら、建築に雨というものを取り込んでいく方法を説く。



『まっしぐらの花 中川幸夫』 森山明子著 美術出版社

見慣れたものを見慣れぬものにかえ、新たな意味を与える。1970年以降の華道に新風を与えた中川幸夫の作品創造の秘密に迫る。



『南回帰船』 中上健次著 角川書店

死の直前、南洋に、そして湾岸戦争へと暴走し、拡大していった最後の中上サーガ。全集未収録の、中上健次の晩年の劇画原作「南回帰船」と「明日」の二編を全文収録。



『江戸の声』 鈴木丹士郎著 教育出版 発売中

近代国家成立以前の日本人は、いったいどのような日本語を話していたのか。
江戸前期まで、口語と文語が厳然と分かれていた時代には、会話の部分もはとんどが文語で書かれ、話し言葉がそのまま記録されるケースは、きわめて少なかった。
本書は、江戸の人びとが日常どのように話したかを、種々の実例をあげながら解明する。
式亭三馬の「浮世風呂」をはじめ、十返舎一九「東海道中膝栗毛」などの人情本・滑稽本まで、引用される文献は多岐にわたる。



『物のかたちをした知識』 デービス・ベアード著 松浦俊輔訳 青土社

「物と理論の発達を同列に見る」。物というのは、模型やモデル、実験装置や実験機器のこと。実験の過程から人間の関わりを除くことで、客観的な測定結果が生まれる。
実験とはなにか、実験をする行為とはなにかを考える。



『筋ジス患者の証言「生きるたたかいを放棄しなかった人びと」 逝きし者の想影

山田富也著 明石書店 発売中

社会福祉法人「ありのまま舎」の常務理事を務める著者が、自身と同じ病で亡くなった二人の兄と、仲間たちとの別れや自身の心の葛藤をつづった。中学を卒業した68年から6年間、兄たちとともに仙台市にある病院の筋ジス病棟で暮らした。その間だけでも50人近い仲間が亡くなった。初めての仲間の死に大きなショックを受けるが、「沈み込むだけではなにも変わらない。この病気の現実を社会に訴えたい」と決意。「ありのまま舎」を設立。
「生かされている意味」を考える。



『恐怖の存在』 マイクル・クライトン著 酒井昭伸訳 早川書房 発売中

文明社会の吐き出す二酸化炭素が、現在頻繁に起きている異常気象の元凶というのが「常識」となりつつあるが、この「常識」に異を唱え、自然保護活動の暗部に潜む「恐怖の存在」をあきらかにする・・・というのがこの小説。



『中原中也 悲しみからはじまる』 佐々木幹郎著 みすず書房 

   発売中

「汚れちまった悲しみに・・・」の中原中也は、早熟な天才の苦しみから、生涯抜け出ることがなかった。鋭い感性をもちながら、なお力強い詩を書き続けた中原を覆っていた「悲しみ」の奥深さとは何か。その悲しみの根源を読み解く。



   ◆◆ 絵本(児童書) ◆◆

『こいぬのベニー ぼくのいちばんだいすきなもの』 

  シーブ・ポスツマ作  徳永玲子訳 トランスワールドジャパン

ベニーはおたんじょうびに、ママからもたったほねに、ボーンちゃんとなづけます。でも、どこかになくしてしまって・・・ベニーはどうする。



『ととけっこう よがあけた』 こばやしえみこ案 ましまえつこ絵 こぐま社

「ととけっこう よがあけた まめでっぽう おきてきな」という、うたを元にして、ニワトリさんが、動物の子どもを起こして歩くをいうおはなし。 
posted by つーやん at 21:37| Comment(2) | 記事

2005年10月12日

西区靭本町のTガラスさんへ

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堂島川にかかる田蓑橋から中ノ島を見る。


昨日の阪神電鉄本社前は

報道の車と人で

愛車の自転車も通れないほど

ごった返していました。


写真を撮っておけば・・・残念。



■■■ 本日のおすすめ本 ■■■

『意中の建築』上・下 中村好文著 新潮社 発売中

住宅だけを手がける自称「街の仕立て屋のような建築家」中村好文が、世界各地で意中の建築に触れる。20世紀建築を代表するル・コルビュジェの「サヴォワ邸」から京都の名宿「俵屋旅館」、東京「東急線旗の台駅」まで。
憧れの建築への畏敬の念と、素直な驚きをつづる。カラー写真とイラストがその土地への旅情を誘う。



『脚本家・橋本忍の世界』 村井淳志著 集英社 発売中

黒澤明の「羅生門」「七人の侍」、山本薩夫の「白い巨塔」、野村芳太郎の「砂の器」・・・
これらの大作、問題作の脚本家が橋本忍だ。
現在87歳の橋本とともに、過去に取り上げたテーマの当事者にも取材を試み、「脚本家・橋本忍」の世界に迫る。



『出生の秘密』 三浦雅士著 講談社 発売中

本書は日本近代文学の解説から人間誕生の瞬間までさかのぼる、気が遠くなるような分析と統合の力作である。著者は出生の秘密に憑かれた作家と作品を次々に尋問の場に召喚する。
丸谷才一の「樹影譚」、国木田独歩の「運命論者」、志賀直哉の「暗夜航路」。さらに中島敦の「北方行」。
ラカンの精神分析もルソーの孤独も、自己意識のドラマとして解説し、ここから食と性の儀式、共同体、国家、宗教の起源までをも考察する。



『沖縄手づくり紀行』 森南海子著 海竜社 発売中

著者は大阪の服飾デザイナー。
本書は雑誌などに書いた紀行エッセーをまとめたもの。戦争で焦土となり、落下傘で蚊帳を作った時期をこえて、花織を復活させた人々を訪問。また与那国島の和洋折衷の服を見て、服作りの原点が着やすさにあると実感する。



『哲学的落語家!』 平岡正明著 筑摩書房 発売中

本書はジャズ評論家でも知られる著者の枝雀落語論だ。
動きが大きく、高座から転がり落ちんばかりの熱演で客席を沸かした枝雀の落語には、今も多くのファンがついている。著者は枝雀の芸にアクの強さを感じなかった珍しい東京人だ。
「三十石」「貧乏神」「高津の富」「茶漬えんま」、ここでは落語にしか登場しないなつかしい連中に出会える。



『モリのアサガオ』 郷田マモラ作 双葉社 発売中

本書は死刑囚舎房に配属されたボンボン育ちの新人刑務官、及川直樹が直面する、死刑執行者の苦悩や迷いを描いた、コミック本。
執行を待つだけの確定囚の心の奥に、なお執拗にこだわる主人公の思いが、量刑の是非論を超えて読む者の胸をうつ。



『デカルトの密室』 瀬名秀明著 新潮社 発売中

ロボット学者と進化心理学者が育てたロボットをAI(人工知能)の人間らしさを競うコンテストに参加させる。
人間の外見や動作を見事に再現したロボットは、果たして人間のような意識や心を持つまでにいたったのだろうか。



『クジャクの雄はなぜ美しい』 長谷川眞理子著 紀伊國屋書店 発売中

雄雌の形態がなぜ違ってくるのか、というダーウィン以来の問題について、近年の研究成果を紹介し、さまざまな議論を展開する。
たとえばクジャクの雄が羽を広げると、百五十ほどの目玉模様が見える。雌は目玉の多いほうを選ぶ、と思われていた。しかしそれは間違いで、その答えを出すのにクジャクの目玉模様を数えたり、クジャクを年中観察しなければならなかった。
動物は人間の考える可能性など、たいてい実現しているのではないかと思われるほど、興味深く、楽しい話題が、この本には詰まっている。




    ◆◆ 絵本(児童書) ◆◆

『チビねずみくんクリスマス』

   ダイアナ・ヘンドリー作 ジェーン・チャップマン絵 ポプラ社

ツリーにかざるヒイラギの実をとりにいったチビねずみくん。その前にこわい怪獣があらわれる・・・



『かはたれ』 朽木祥作 山内ふじ江画 福音館書店 10月中旬発売

河童の子どもが猫に姿を変えた。こころの問題を抱える少女と子どもの河童との、ユーモアと感動に満ちたファンタジー。
posted by つーやん at 22:06| Comment(0) | 記事

2005年10月07日

福島区福島の美容室Nラグザ店さんへ

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JR福島駅の高架下です。

この信号をまっすぐ梅田の方へ行くと、

突当たりに

知り合いが店長をしている「立ち飲み屋」がある。

開店は、昼の3時。

ちょうど配達で近くを通るのがこの時間。

・・・



■■■ 本日のおすすめ本 ■■■


『偽薬のミステリー』 パトリック・ルモワンヌ著 小野克彦・山田浩之訳

     紀伊國屋書店 発売中

「ヒステリー」−解離性障害や身体表現性障害の一部に相当する精神疾患。
ヒステリーの治療で抗不安薬にどの程度効果があるかは定かではない。あえて薬理活性のある「抗不安薬」を使わなくても、薬としての活性のない物質(プラセボ)を投与しても、同じように効くのではないか。薬としての活性のない物質で暗示効果を狙えば良いのでは・・・
『偽薬のミステリー』はこうした「こころ」と「くすり」の微妙な関係を論じる。
「プラセボ」という「犯人」を軸に事件を読み解いていく。



『モダン道頓堀探検ー大正、昭和初期の大大阪を歩くー 橋爪節也編著 

    創元社 発売中

古本市で発掘された大正時代の雑誌に掲載された詳細なイラストに沿って、その店舗、カフェー、5座の劇場など学術探検隊がウンチクを傾け解説する。



『暴れん坊本屋さん』 久世番子著 新書館 発売中

書店員兼マンガ家の作者が、本屋の舞台裏を描いたエッセイコミック。
座り読み、万引きなど困った客のエピソード、取次と書店の力関係といった出版界の構造まで、現場にいてこそ実感できる話題をギャグをおり交ぜユーモラスに描く。



『縮図・インコ道理教』 大西巨人著 太田出版 発売中

かつて「俗情との結託」を著した大西巨人が、「俗情」を排除していったい何が残るのか、を問う。その疑問への応答が、『縮図・インコ道理教』にある。
現在を生きる者にとって避けることのできない難問をめぐり、著者は、凝縮された思考の断片を提出する。



『上方歌舞伎の風景』 権藤芳一著 和泉書院 発売中

上方歌舞伎を愛するがゆえに、あえてきびしい目で、戦後関西歌舞伎史にメスを入れる。
「上方歌舞伎の衰退」「戦後・関西歌舞伎史」など、多彩な発言集。




    ◆◆ 絵本(児童書) ◆◆

『いろはの かるた奉行』 長谷川義史文・絵 講談社 10月29日発売

「いぬもあるけばぼうにあたる」から始まる、江戸時代のいろはかるたをもとにした、抱腹絶倒のことば遊びかるた。



『はらぺこくま』 ハインツ・ヤーニッシュ文 ヘルガ・バンシュ絵

     ひくまの出版 10月中旬発売

ミツバチに騙されて、はちみつ山を探して歩くベンの前に、本物のはちみつ山が現れる。
posted by つーやん at 21:23| Comment(2) | 記事

2005年10月06日

福島区野田のOさんへ

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よその商店街のことを

とやかくいうのは気がひけますが、

お昼前というのに

この状態。

自分のところも

日曜日ともなると、同じようなもんです。

何とかなりませんかねぇ



■■■ 本日のおすすめ本 ■■■


『死体のまわりのビジネス』 アラン・エミンズ 藪中久美子訳 バジリコ

     発売中

散弾銃で脳みそを飛び散らかせた老夫婦。ウジ虫とハエでまっ黒になったバスルーム。浴槽に溜まった腐敗液。首吊り、薬物、銃器、なんでもあり。
ときに感染症の危険もある死体掃除の現場とは。犯罪現場清掃会社を設立した男に密着。



『街のサンドイッチマン 作詞家宮川哲夫の夢 辻由美著 筑摩書房

     発売中

「夜霧の第二国道」「霧氷」「美しい十代」は知っていても、その作詞家を知る人は少ない。宮川哲夫は本書タイトルのほか、都会のはずれ者、路地裏の日陰者を好んで詞にした。
未曾有の経済成長を迎えた昭和30年代を歌った作詞家の肖像と当時の世相を描く。


『普通に生きられない人たち』 磯部潮著 河出書房新社 発売中

普通と精神病の中間領域、「人格障害」について書かれた書。
なかでも境界性人格障害とされる人達は、心の闇に共鳴してくれる他人を敏感に嗅ぎ分け、強烈な共依存の関係を築いては、仲違いし、それを繰り返す。
「普通」の隣にいる人達の実相を描き、「普通」の意味を逆照射する。


『身近な野菜のなるほど観察記』 稲垣栄洋著 三上修絵 草思社

     発売中

シイタケは飛行機が揚力を得るのと同じ原理で胞子を飛ばしている。レタスの種子は光の波長を見分ける。本書は身近な野菜を取り上げて、その生物学的な姿から歴史的なウンチクまで、ユーモア漂う文章と細密な絵で紹介する。
読めば野菜の滋味が増し、感謝と尊敬の念が深まる。


『「まつり」の食文化』 神埼宣武著 角川書店 発売中

「まつり」には、特有の食べ物や飲み物がある。正月の餅、中秋の月見団子。なぜおまつりに飲食のルールがあるのか。
行事につきものの食べ物や飲み物を通して、食文化そのものを考える。
盆踊りにはきまってバザーの店や夜店がたつ。にぎやかなわりに、決まった食べ物がないのはなぜか。さらには、まつりにおける飲食に、膝を正して粛々と飲むものと、無礼講の盃ごとがあるのはどうしてか。
食文化を語った本書が広い視野をひらく。



   ◆◆ 絵本(児童書) ◆◆

『てぶくろ』 アルビン・トレッセルト文 ヘルガ・バンシュ絵 のら書店

    10月25日発売

雪の上に落ちたてぶくろに、動物たちがおしかけてくる。長く愛されているウクライナ民話を描いた絵本。


『走れ、セナ!』 香坂直著 講談社 10月20日発売

陸上競技会の100M走でリベンジを誓うセナ。
だけど2学期そうそう陸上部が突然解散。
どうする、セナ。
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2005年10月03日

大阪市中央卸売り市場へ

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暇になったとはいえ、

市場の早朝は

人と車でごった返す。

場内には独特のニオイがあり、

生活を感じさせます。



■■■ 本日のおすすめ本 ■■■

『青の歴史』 ミシェル・パストゥロー 松村恵理・松村剛訳 筑摩書房

    発売中

自然界に「青」は存在していた。しかし人間がこれを再現し、使いこなすには時間がかかった。顔料などが希少だったという物理的な理由からではない。元来、ラテン語には「青」を直接示す固有の語彙は存在しないらしい。
ローマ人にとって青は蛮族の色であり、ケルト人とゲルマン人の色だった。ローマでは青い目は、身体的欠陥でもあった。虹にも青がなかったらしい。
「青」への迫害は中世初期に引き継がれていく。



『バケツ』 北島行徳著 文藝春秋 発売中

著者は障害者を敬遠したり、「聖人」視する世間の「ギマン」を蹴飛ばそうとしている。
軽い知的障害があるバケツと呼ばれる少年と、気の弱さをカバーするためボディビルに励む神島という若者がこの小説の主人公。
障害の有無を自然にこえた不思議な心の交わり。「不完全」な人間への賛歌が聴こえる。



『電電本紀』 飯嶋和一著 小学館 発売中

背丈が大きいばかりか、身体中が筋肉の塊で覆われ、金剛力士がそのまま歩いているようだといわれた電電為右衛門。
江戸期に実在したその力士の生涯を、彼を見続けた後援者・鍵屋助五郎らとともに蘇らせた歴史小説。飢饉や悪政に苦しむ庶民が、電電の活躍に希望を託す時代背景を描く。
それは戦後の「力道山」の活躍とかさなる。



『ニュートンの海』 ジェイムズ・グリック著 大貫昌子訳 NHK出版

    発売中

アイザック・ニュートンの家庭の事情を詳細に描いた書き出しに始まり、300年前の英国社会やその人々の暮らしを背景に、「家庭の事情」を恨み、文句を言いながら大学へ通い、ペストで休校になり、帰った故郷で、自然界の法則を考え始めていくニュートンの姿が描かれる。
ある日、月をながめていたニュートンの目に、枝からぶら下がっているリンゴが見えた。「リンゴも月も地球に向けて落ちる。ただし月は直線からそれて、地球のまわりに落ちていくのだ」と思い至る。
本書には、英国の民俗からヨーロッパの科学史をひも解く楽しさがある。




   ◆◆ 絵本(児童書) ◆◆

『こねこのチョコレート』 B・K・ウィルソン作 小林いづみ訳 発売中

ジュニーは4才の女の子。弟の誕生日プレゼントに、子猫の形のチョコレートを買いました。でも夜になると、チョコレートが気になって眠れません。一つまた一つと食べてしまい・・・



『エルマーとへび』 デビッド・マッキー作 きたむらさとし訳 BL出版

     10月上旬発売

エルマーにいたずらしようと考えたぞうたち。かしこいへびに知恵をかりに行くが、へびが教えてくれたのは・・・
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