
まだまだ残暑は厳しいですが、
庭先の花には秋が感じられるようになりました。
お酒が美味しい季節になります。
■■■ 本日のおすすめ本 ■■■
『生きるという権利 麻原彰晃主任弁護人の手記』 安田好弘著 講談社
発売中
著者はオウム真理教の麻原彰晃被告の主任弁護士だった安田好弘氏。この本は著者がこれまでの弁護士活動を振り返った手記である。
死刑になった人、獄中で病死した人、自殺した人、死刑が執行されるのを待っている人。共通するのは悪逆非道の人間として、世間から指弾された人達だ。
なぜ、そのような人間の弁護を?
著者は、私達が報道で知る「事件の真相」は、その事件の全体像のほんの一部にしかすぎないと語る。
「裁判は私たちのためにあるのではなく、裁判所、検察、そして弁護人、ひいては国家のためにある」「120パーセント無実を証明できたところで、無実にはならない。300パーセント無実を証明しないと無実にはならない。それが日本の裁判の現実」だという。
弁護とは、死刑とは、生きる権利とは、もう一度考えてみたい。
『死化粧(エンゼルメイク) 最期の看取り』 小林光恵著 宝島社 発売中
エンゼルメイクとは、亡くなった直後の最期の顔を、その人らしい容貌や装いに整えるケア全般のことをいうらしい。
本書はナースをしていた著者が、実話をもとに書いた「最期の顔」をめぐる短編集だ。最愛の夫の死顔に電気かみそりをあて、ひげをそりながら思い出にふける妻。父親の唇の色を何度も塗り直してもらう少年の話。絶縁状態だった父の顔にエンゼルメイクをしながら「和解」をする息子。死を想う(メメント・モリ)とは、実は生に向かい合うということ。
感動と共感をよぶ一冊に違いない。
◆◆ 絵本(児童書) ◆◆
『つきよのメロディ』 木村泰子著 世界文化社 発売中
はりねずみハリーが語る、ムクバクとチチャねこの出会いと別れの物語。月夜のメロディがいつまでも心に残る美しいお話。
『それは ひ・み・つ』 E・バトゥー作 石津ちひろ訳 講談社 9月10日発売
小さな種を、土に植えた小さなねずみくん。ともだちがたくさんやってきたが、ねずみくんは「それは、ひみつ」っていうだけ。

