
暇になったとはいえ、
市場の早朝は
人と車でごった返す。
場内には独特のニオイがあり、
生活を感じさせます。
■■■ 本日のおすすめ本 ■■■
『青の歴史』 ミシェル・パストゥロー 松村恵理・松村剛訳 筑摩書房
発売中
自然界に「青」は存在していた。しかし人間がこれを再現し、使いこなすには時間がかかった。顔料などが希少だったという物理的な理由からではない。元来、ラテン語には「青」を直接示す固有の語彙は存在しないらしい。
ローマ人にとって青は蛮族の色であり、ケルト人とゲルマン人の色だった。ローマでは青い目は、身体的欠陥でもあった。虹にも青がなかったらしい。
「青」への迫害は中世初期に引き継がれていく。
『バケツ』 北島行徳著 文藝春秋 発売中
著者は障害者を敬遠したり、「聖人」視する世間の「ギマン」を蹴飛ばそうとしている。
軽い知的障害があるバケツと呼ばれる少年と、気の弱さをカバーするためボディビルに励む神島という若者がこの小説の主人公。
障害の有無を自然にこえた不思議な心の交わり。「不完全」な人間への賛歌が聴こえる。
『電電本紀』 飯嶋和一著 小学館 発売中
背丈が大きいばかりか、身体中が筋肉の塊で覆われ、金剛力士がそのまま歩いているようだといわれた電電為右衛門。
江戸期に実在したその力士の生涯を、彼を見続けた後援者・鍵屋助五郎らとともに蘇らせた歴史小説。飢饉や悪政に苦しむ庶民が、電電の活躍に希望を託す時代背景を描く。
それは戦後の「力道山」の活躍とかさなる。
『ニュートンの海』 ジェイムズ・グリック著 大貫昌子訳 NHK出版
発売中
アイザック・ニュートンの家庭の事情を詳細に描いた書き出しに始まり、300年前の英国社会やその人々の暮らしを背景に、「家庭の事情」を恨み、文句を言いながら大学へ通い、ペストで休校になり、帰った故郷で、自然界の法則を考え始めていくニュートンの姿が描かれる。
ある日、月をながめていたニュートンの目に、枝からぶら下がっているリンゴが見えた。「リンゴも月も地球に向けて落ちる。ただし月は直線からそれて、地球のまわりに落ちていくのだ」と思い至る。
本書には、英国の民俗からヨーロッパの科学史をひも解く楽しさがある。
◆◆ 絵本(児童書) ◆◆
『こねこのチョコレート』 B・K・ウィルソン作 小林いづみ訳 発売中
ジュニーは4才の女の子。弟の誕生日プレゼントに、子猫の形のチョコレートを買いました。でも夜になると、チョコレートが気になって眠れません。一つまた一つと食べてしまい・・・
『エルマーとへび』 デビッド・マッキー作 きたむらさとし訳 BL出版
10月上旬発売
エルマーにいたずらしようと考えたぞうたち。かしこいへびに知恵をかりに行くが、へびが教えてくれたのは・・・

