2005年10月18日

福島区鷺洲の印刷屋Sさんへ

image/hayashi-2005-10-18T21:37:37-1.jpg


閉鎖された工場や倉庫跡に

次々と大きなマンションが建ちます。

それにあわせて

街の景色も変化し

どの道を走っているのか・・・

錯覚する時があります。



■■■ 本日のおすすめ本 ■■■

『中村屋のボース』 中島岳志著 白水社 発売中

本書はインド独立のために奮闘した、ラース・ビハーリー・ボースを描いたもの。
テロ事件を起こしたボースは大正4年、日本に逃れてきたもののイギリス大使館から追われていた。それを匿っていたのが新宿中村屋店主・相馬愛蔵、黒光夫妻だった。
ボースはその娘俊子と結婚、日本国籍を取得する。当時中村屋は芸術家や文化人たちが集まるサロンとなっていた。
ボースの地下生活時代に誕生したのが「インドカリー」である。それは黒光に伝えられ昭和2年に商品化される。
近代も半ば、海外から多くのものが入り込み、日本の伝統的食文化を揺るがせた。



『初代総料理長サリー・ワイル』 神山典士著 講談社 発売中

関東大震災後の横浜、ホテルニューグランドの料理長として招かれたのがサリー・ワイルだ。
フランスだけではなく、ヨーロッパ各国の有名な料理をメニューに加えたり、ヨーロッパの新しい波をも積極的に取り入れた。
グルメだけではなく、志の高い料理人がワイルのもとに集まったが、戦争により1946年に帰国することになる。しかし、その後も料理を学ぶためヨーロッパに渡った日本人を支援し、「スイスパパ」と慕われた。



『雨の建築術 暮らしに活かす日本建築学会編 北斗出版 

飲める水、遊べる水、育てる水をつくる本。大地にかえし、空にかえし、生き物にかえしながら、建築に雨というものを取り込んでいく方法を説く。



『まっしぐらの花 中川幸夫』 森山明子著 美術出版社

見慣れたものを見慣れぬものにかえ、新たな意味を与える。1970年以降の華道に新風を与えた中川幸夫の作品創造の秘密に迫る。



『南回帰船』 中上健次著 角川書店

死の直前、南洋に、そして湾岸戦争へと暴走し、拡大していった最後の中上サーガ。全集未収録の、中上健次の晩年の劇画原作「南回帰船」と「明日」の二編を全文収録。



『江戸の声』 鈴木丹士郎著 教育出版 発売中

近代国家成立以前の日本人は、いったいどのような日本語を話していたのか。
江戸前期まで、口語と文語が厳然と分かれていた時代には、会話の部分もはとんどが文語で書かれ、話し言葉がそのまま記録されるケースは、きわめて少なかった。
本書は、江戸の人びとが日常どのように話したかを、種々の実例をあげながら解明する。
式亭三馬の「浮世風呂」をはじめ、十返舎一九「東海道中膝栗毛」などの人情本・滑稽本まで、引用される文献は多岐にわたる。



『物のかたちをした知識』 デービス・ベアード著 松浦俊輔訳 青土社

「物と理論の発達を同列に見る」。物というのは、模型やモデル、実験装置や実験機器のこと。実験の過程から人間の関わりを除くことで、客観的な測定結果が生まれる。
実験とはなにか、実験をする行為とはなにかを考える。



『筋ジス患者の証言「生きるたたかいを放棄しなかった人びと」 逝きし者の想影

山田富也著 明石書店 発売中

社会福祉法人「ありのまま舎」の常務理事を務める著者が、自身と同じ病で亡くなった二人の兄と、仲間たちとの別れや自身の心の葛藤をつづった。中学を卒業した68年から6年間、兄たちとともに仙台市にある病院の筋ジス病棟で暮らした。その間だけでも50人近い仲間が亡くなった。初めての仲間の死に大きなショックを受けるが、「沈み込むだけではなにも変わらない。この病気の現実を社会に訴えたい」と決意。「ありのまま舎」を設立。
「生かされている意味」を考える。



『恐怖の存在』 マイクル・クライトン著 酒井昭伸訳 早川書房 発売中

文明社会の吐き出す二酸化炭素が、現在頻繁に起きている異常気象の元凶というのが「常識」となりつつあるが、この「常識」に異を唱え、自然保護活動の暗部に潜む「恐怖の存在」をあきらかにする・・・というのがこの小説。



『中原中也 悲しみからはじまる』 佐々木幹郎著 みすず書房 

   発売中

「汚れちまった悲しみに・・・」の中原中也は、早熟な天才の苦しみから、生涯抜け出ることがなかった。鋭い感性をもちながら、なお力強い詩を書き続けた中原を覆っていた「悲しみ」の奥深さとは何か。その悲しみの根源を読み解く。



   ◆◆ 絵本(児童書) ◆◆

『こいぬのベニー ぼくのいちばんだいすきなもの』 

  シーブ・ポスツマ作  徳永玲子訳 トランスワールドジャパン

ベニーはおたんじょうびに、ママからもたったほねに、ボーンちゃんとなづけます。でも、どこかになくしてしまって・・・ベニーはどうする。



『ととけっこう よがあけた』 こばやしえみこ案 ましまえつこ絵 こぐま社

「ととけっこう よがあけた まめでっぽう おきてきな」という、うたを元にして、ニワトリさんが、動物の子どもを起こして歩くをいうおはなし。 
posted by つーやん at 21:37| Comment(2) | 記事
この記事へのコメント
拙書ご紹介ありがとうございます。
今度一〇日一一日と、野暮用があって大阪に伺います。どんな書店さんなんでしょうか。一度訪ねてみたいですね。
今後ともよろしくお願いいたします。
神山典士『熱血ライター』http://www.the-bazaar.net/
Posted by 熱血 at 2005年11月05日 15:17
神山さん

コメント有難うございます。
味気ない紹介文で申し訳ありません。見ていただけると分かっていれば、もっと力を入れて書いたんですが・・・残念。

店に来られても・・・
何の変哲もない本屋ですが。
強いてあげれば、同じ規模の書店の中では児童書をたくさん揃えている、程度です。

当店は商店街の中にあるんですが、戦後は闇市だったため、その名残りもあって近所には「いい感じ」の飲み屋さんがあります。

もしお会いできるような事があれば、ご案内します。お昼からは無理ですよ(笑)

ますますのご活躍に注目しています。
どうも有難うございました。

Posted by つーやん at 2005年11月05日 16:02
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※半角英数字のみのコメントは書き込みができないようになっています。